日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: B5-03
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デザインプロジェクトのためのフィールドワーク
ローカルなデザインを地域文化の一部にする試み
*原田 泰南部 美砂子
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抄録
筆者は「社会実践型デザインラボラトリー(デザインラボ)」を主催し、「ローカルなデザイン」の実践と理論構築に取り組んでいる。 本研究では、地域コミュニティの当事者としてデザインするプロセスを「ローカルなデザイン」と定義し、その方法論を探求する。 デザインは単なる専門家の仕事ではなく、すべての人が生活の中で行う創造的な行為である。イリイチの「自立共生(コンヴィヴィアリティ)」の視点からも、デザインは消費者としての固定観念を超え、関係を調整しながら未来を築く手段となる。プロのデザイナーは、消費者をデザインの主体へと導く役割を担うべきである。 デザインプロジェクトは、単なる依頼と納品の流れではなく、依頼者とデザイナーが関係を築く過程が重要である。そのためには、現場に入り込み、相手の生活世界に寄り添うフィールドワークが不可欠となる。筆者はこれを「惑星探査メソッド」「トレンチ・ボール・バランス」「コミュニティ・クラウン」などのアプローチで実践してきた。 現代社会ではWell-beingが重視されるが、筆者は特定の状態を維持するのではなく、学び続けながらよりよく変化し続ける「Well-becoming」を目指すべきと考える。今後も、高校や地域のワークショップを通じて実践を続け、デザインの入門書としてまとめる予定である。
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