日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: B5-04
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流動的な意味を持つ文脈を直感的に記録するリトルプレス制作を通じた社会実践
*田仲 麻友横溝 賢
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抄録
私たちの実生活において身近なSNSでのコミュニケーションは、文字で表現することができない文脈が欠落しており、その性質から集団極化が起こりやすくなったり、個人が不特定多数の他者の意見に流されてしまったりすることが問題として挙げられる。それは、私たちがある事象に対する自身のあるがままの感じ方に気付きにくくなり、ある出来事を体験したという実感を得にくくなっていることを示唆している。筆者はまち歩きをして出会った事象を集めた「まちまち」というリトルプレスの制作をする中で、自身の直感や、知覚を通じて感じる、言葉にできない流動的な意味を持つ文脈の存在に気づき、それらを記録することで、体験に実感をもつ方法を探ってきた。本研究ではその制作を他者と共にすることによってそれぞれの認識やコミュニケーションにどのような変化をもたらすのかを探る。「まちまち」制作を共に行うワークショップを千葉県印西市にておこなったところ、参加者それぞれが完成した制作物に対してその表現手法や街歩きでの出会いなどについて豊かに語りだし、他の参加者も言葉などに整理することができない世界観を受け入れ理解しようとする姿勢が見られた。
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