抄録
『家具公定価格集』「桐箪笥長持類」の規格表には、(a)巾寸法・用途(①3尺型箪笥、②3尺8寸型箪笥、③4尺型箪笥、④洋服箪笥、⑤子供箪笥、⑥湯具箪笥、⑦用箪笥、⑧手許箪笥、⑨蓋附長持、⑩開又は引戸長持)、(b)桐材使用部位((1)前桐、(2)二方桐、(3)三方桐、(4)四方桐、(5)総桐)、(c)細部構造(➊上羽、❷前通、❸奥四分、❹天四、❺天八、❻中保、❼上天、❽天井)、(d)引出割り([1]四抽斗・五抽斗・六抽斗・七抽斗・十割抽斗、[2]二ツ重又は延・三ツ重、[3]中開下二抽斗・中開下三抽斗・大開下三抽斗など)という分類があり、それぞれの組合せによる詳細な規格が定められている。この中で、(b)桐材使用部位別分類が最も重要な分類である。特に(5)総桐とそれ以外の(1)前桐~(4)四方桐には決定的な違いがある。