日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: C5-04
会議情報

話す・聞く能力を高める推理カードゲームの開発と評価
*田中 悠宇小林 重人
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本研究は、グループワークに対して消極的な学生を対象に、ファシリテーターの話す・聞くスキルをゲーム形式で修得するカードを制作し、その効果を検証することを目的とする。そのための方法として、ファシリテータースキルに関する書籍から行動と効果を71個抽出したものを、KJ法を用いて話し手と聞き手のスキルに分類し、8枚のカードにまとめた。このカードには話し合いにおける抽象的な行動指示とその効果を記載し、自分ならどう行動するかを考えさせることで内発的動機付けを高める工夫をしている。カードの指示を実践しつつ、他者の持つカードを推理するゲームを行うことで実践していないスキルも学べると考えた。カードを用いた実験結果から、推理カードゲームとしての満足度は高く、遊び感覚で対話を促すことができていた。実験前後におけるディスカッションスキル尺度の測定結果として、話し手スキルの向上は見られたが、聞き手スキルには有意な変化が見られなかった。その理由として、聞き手カードの行動指示が実行されにくく推理も当てられにくいことが挙げられる。今後は「聞く行為」をより細かく調査しカードの指示内容の見直しを行う。
著者関連情報
© 2025 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top