日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: C7-06
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ペットの終活方法の提案
飼い始めから行える、ペットの死に備えるためのアプリデザイン
*中村 隆太郎瓜生 大輔
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抄録

近年、Virtual Reality(以下VR)上での体験をより豊かにするような提案がクロスモーダルに関する研究で行われている。特に視覚と触覚間のクロスモーダルに着目した研究は多く散見される。しかし、聴覚に着目した研究はあまりなされていない。

本研究では、人が歩行した際に足音を提示するデバイスの開発を行い、足音を変化させることで、歩行者の「歩く」という動作に対する印象の変化があるのか評価実験を行った。

実験で使用したデバイスは、着脱が可能かつ簡単であること、歩行の際に邪魔にならないことの2点を留意し制作した。

実験の結果、低いピッチは「重さ」と「安定感」を、高いピッチは「軽快さ」を与えることが示唆された。また、遅延が300msecの場合は「強さ」を、500msecの場合は「重さ」「不安定感」「弱さ」を与える傾向が見られた。

本研究の結果、足音の変化によって歩行の印象を変化させることが可能であること、歩行に対する「重さ」(軽快さ)の印象も変化させることが可能であることが分かった。

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