関西病虫害研究会報
Online ISSN : 1883-6291
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原著論文
滋賀県におけるホソハリカメムシ(カメムシ目:ヘリカメムシ科)雌の休眠誘起と越冬後の繁殖活動開始時期
北野 弘祐新城 光太郎末釜 碧斗橘木 隼人筈見 幸樹吉田 匡宏市川 愛実岩崎 満里奈香里 壮一野村 駿介樋口 博也
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2022 年 64 巻 p. 7-11

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抄録

滋賀県で,ホソハリカメムシ成虫に休眠を誘起する臨界日長は13~14時間であった。野外では9月になると卵巣小管内に成熟卵を持たない休眠雌の割合が増加したことから,これら休眠雌は気温の低下とともに越冬地へ移動していくことが示唆された。春に,休眠から覚醒したホソハリカメムシ雌は,4月上旬には越冬場所を離脱し,4月下旬には交尾を済ませ産卵を開始すると考えられる。

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© 2022 関西病虫害研究会
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