日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第73回研究発表大会
セッションID: A-03-02
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スペキュラティブデザインにおける意味生成プロセスとしてのLARP
─2080年デジタル脳相続を題材としたLARP実践研究─
*鷲谷 佳宣, 池田 眞実, 上野 道彦, 富田 剛史, 畑中 貴久子, 林田 章吾, 本村郁美 郁美
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抄録

本稿は、スペキュラティブデザインにおける意味生成プロセスとしてのLARP(Live Action Role-Playing)の可能性を検討する。LARPをスペキュラティブデザインに用いる試みは既に報告されているが、多くは研究者がシナリオを設計し参加者はプレイに参加する形式であり、参加者自身が設計に関与する実践は限られている。また、プレイ中の体験に焦点が当てられることが多く、設計段階や省察段階での意味生成は十分に検討されていない。本研究では、2080年の「デジタル脳相続問題」を題材に、7名の参加者がシナリオと登場人物を約1ヶ月間かけて協働設計し、60分のロールプレイと省察を実施した。分析の結果、(1)設計フェーズでは概念的・構造的な理解が、(2)実践フェーズでは体験的・情動的な理解が生成され、(3)省察フェーズでは参加者間の認識ギャップが可視化され体験が洞察として言語化されることが確認された。LARPは、設計・実践・省察の各段階で異なる性格の意味が生成されるプロセスとして有効である可能性が示唆された。

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