日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第73回研究発表大会
セッションID: A-01-02
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教育・療育現場との対話に基づく触察教材の設計
盲児が「⾷べることが体をつくる」を知るためのやわらかい⼈体模型の開発(3)
*岡田 ちなつ, 三代 晃司, 倉田 晃希, 三科 聡子, 赤井 愛
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キーワード: 視覚障がい児, 触察, 食育
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抄録

幼児期の盲児において、食物が体内を通過し排出される過程の理解は難しく、プロセスの連続性を感覚的に捉える教材の整備は食育上の重要課題である。前報では、盲児の教育における「食べる・身体の中を通る・出す」というプロセスを理解するための教材プロトタイプを試作した。本研究では、教育・療育現場の教育者を対象とした半構造化インタビューにより教材の有効性と課題を検証した。視覚支援施設での調査では、通路が一本道であるという驚きの再現に留まり、教材上の出来事が自身の身体と結びつかない状態を「迷路化」と定義した。これに対し、通過時の手応えの付与や身体との位置関係を明示する要素を追加し、対応関係を強化した改良モデルを制作した。特別支援学校での調査では、教材を身体に装着し操作する構成が、体内現象を自己の身体内の事象として捉える促しに有効であると示唆された。一方で、食物モデルの形状や提示位置には改善の余地が指摘された。本研究により、教材と身体の対応関係を直感的に理解させる構造の重要性が確認された。今後は最終モデルを用い、子どもによる使用検証を通じて実用性と有効性を精査する。

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