日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第73回研究発表大会
セッションID: D-10-04
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身体動作の再現と因果関係の連動に基づくしかけ絵本の制作
南部鉄器職人の手仕事を対象として
*小原 千宥, 小林 重人
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抄録

南部鉄器は安全性や設備面の制約から製作体験が困難であり、幼児がその製造工程を身体的に理解する機会は限られている。こうした課題に対し、本研究では身体的操作を伴う「しかけ絵本」に着目する。既往のしかけ絵本では、工程や状態変化を示す因果関係の提示と、身体動作の再現が個別に扱われることが多く、読者の行為とその結果との関係を一体的に理解させる構成は十分に検討されていない。そこで本研究では、南部鉄瓶の製造工程を対象に、職人の手の動きに基づく操作と工程変化との対応関係に着目し、操作と結果が連動して提示されるしかけの設計手法を提案する。前作「つくってみよう!なんぶてっき」の保育園での観察および工房見学の知見を踏まえ、回転操作と視覚変化を連動させるスリットアニメーション、押圧痕を残す構造、感温インクによる色変化などを用いたしかけを設計をする。本研究は、行為と結果の因果関係を体験的に理解させる設計知見の提示を目的とする。本研究は、しかけ絵本研究における体験的理解の設計論の構築、および幼児期から伝統工芸への関心を開く媒体デザインの実践的知見に寄与することを目指す。

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