主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第73回研究発表大会
回次: 73
開催地: 千葉工業大学 津田沼キャンパス
開催日: 2026/06/12 - 2026/06/14
本研究は、子どもの意見を施策に反映する取り組みにおいて、その生成から政策接続、フィードバックに至る一連のプロセスの構造と特徴を明らかにすることを目的とする。近年、こども基本法の制定により子どもの意見反映が求められているが、意見聴取後の整理・分析や政策過程への接続、さらには子どもへの還元のあり方については十分に検討されていない。本研究では、A市における自治体と大学の協働による意見聴取プロジェクトを対象に、実施記録やアンケート、それらへの混合アプローチの結果等を用いて分析を行った。その結果、子どもの意見は、事前準備・意見形成、生成・収集、整理・分析、行政への接続、フィードバックという5段階のプロセスを経て公共圏へ接続されていることが明らかとなった。また、学校・大学・自治体といった複数主体の役割分担と、意見の段階的な変換がプロセスを支えていることが示された。以上より、子どもの意見反映においては、意見聴取にとどまらず、一連のプロセスとそのデザインが重要であることが示唆された。