日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第73回研究発表大会
セッションID: A-08-05
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視覚的知覚からデザイン思考の醸成へ:台湾美感教育の実践と拡散(I)
中区大学拠点の実践と拡散を中心に
*張 英裕
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抄録

本研究は、台湾における生活美感教育の展開を対象とし、2013年に開始された「統合型視覚形式美感教育実験計画」以降の実践を分析するものである。特に中区大学拠点の取り組みに着目し、美感教育がいかに地域社会へ普及し、教育現場に定着していったかを明らかにする。分析の中心は、美感教育の理論的枠組みである「1(秩序)+6(色彩、質感、比例、構成、結構(structure)、構造(Construction)」の形成と展開にある。この枠組みは、従来の要素分解的理解から統合的認識への転換を示し、学習者が生活環境を総合的に捉えるための基盤として機能している。さらに本研究は、中区拠点における教育実践の蓄積を通じて、知覚から思考への発展プロセスを検討する。すなわち、美感の認識が環境への気づきを促し、改善意識を経てデザイン思考へと展開していく過程を明らかにする。以上より、本研究は、美感教育が単なる芸術教育にとどまらず、市民の認知枠組みを再構築し、現代社会における公民的素養の形成に寄与する可能性を示すものである。

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