日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第73回研究発表大会
セッションID: A-08-06
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客観的エビデンスを用いた研究ポスターデザイン教育の試み
デザインに対する納得感と制作意識の変容に関する事例報告
*佐藤 暁子, 宮田 一乘
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抄録

研究成果を効果的に発信し、周囲の理解や助言を得ることは研究の深化に不可欠である。しかし、多くの学生はポスター制作において「センス」や「主観」に頼らざるを得ず、判断基準の欠如による迷いを抱えている。本研究は、客観的データに基づくデザイン教育が、学生の制作時の迷いを低減し、聴衆を意識した情報設計を可能にすることを目的とした。手法として、著者らが実施したアイトラッキング閲覧実験や既発表ポスターの主観評価調査など、客観的エビデンスに基づくデザインレクチャーを受講生18名に実施した。その結果、88.9%が本手法に説得力を感じたと回答し、自由記述からは、デザインを単なる装飾ではなく、情報を咀嚼・伝達するための機能的なツールとして再定義するマインドセットの変容が確認された。あわせて、生成AIの利用実態(利用率88.9%)についても調査を行い、多くの受講生がAI生成物を自律的に取捨選択して活用している現状を確認した。本知見は、エビデンス提示がAI活用の判断基準(審美眼)を支える教育的知見として機能することを示唆しており、理系学生に対する新たなデザイン教育モデルとしての可能性を有している。

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