デザイン学研究
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テレビ視聴の態度・価値観とヒューマンインタフェースの要件 : ヒューマン・コンテンツ・インタフェースデザインに向けて
高橋 靖藤原 義仁ジョン シャクルトン
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1998 年 45 巻 2 号 p. 63-72

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抄録

本研究は, 人々のテレビ視聴における態度・価値観を分析することによって, 多チャンネルテレビ時代におけるヒューマン・コンテンツ・インタフェースデザインの要件を明らかにすることを目的としている。本研究では, テレビ視聴の態度・価値観に関するアンケート調査データを分析し, 8つの因子と各因子における年令・性別の特徴を抽出した。得られた8因子は, 「娯楽の陽的享受性」, 「情報源としての便益性」, 「くらしの潤滑油としての機能性」, 「テレビ自体の有益性」, 「テレビ視聴の習慣性」, 「番組への感情移入度」, 「カタルシスへの欲求度」, 「番組に対するロイヤリティ」である。これを因子グループ, 番組特性, 年令・性別の特徴から考察した結果, ヒューマン・コンテンツ・インタフェースデザインに必要な要件として, 1)番組価値観因子に則した主観的な分類による番組ガイド機能, 2)態度因子に対応したカスタマイズ可能な番組選択支援機能が必要であることを明らかにした。

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© 1998 日本デザイン学会
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