デザイン学研究
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Webグループウェアにおける視覚情報によるアウェアネス支援に関する研究
望月 敦菊池 司小野塚 達也工藤 崇伸岡崎 章
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2005 年 52 巻 1 号 p. 27-36

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抄録

ネットワーク技術の進歩に伴い.特定のグループ間でコラボレーションを行う協調作業支援システムとして, グループウェアが注目されている.そこで本研究は, Webグループウェアにおける視覚情報によるアウェアネス支援のための要素の抽出と, その有効性を確認することを目的とした.まず, WebグループウェアとしてNTT東日本が開発したWebコラボレーション用サイトを利用し, 現状の問題点を抽出するためにフローチャートの作成を行った.次に, サイトユーザによるカードソートを行い, ユーザがサイトをどのように構造化しているのかを把握した.これらのフローチャート作成から得られた問題点とカードソートによるサイト構造化の結果から.ユーザの構造概念を利用したコンテンツ, およびリンクの再構成と3次元的サイトデザインによる位置アウェアネス支援などを行った新しいサイトデザインが.定性的, 及び定量的評価からアウェアネス支援に有効であることが明らかになった.

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© 2005 日本デザイン学会
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