抄録
台湾・高雄市の都市観光を手がかりとしたまちづくりにおける歩行者空間の使われ方、および利用者の要望と評価について調査を行った。その結果、都市観光という概念を導入して、既存の歩行者空間に空間演出を施し、新しい都市印象を作り出すことは利用者に肯定的に受けとめられていた。ー方、歩行者空間における行為の支援や、魅力づくり、永久性/持続性/調和性、多様性、管理、交流などに関する問題点も少なからず指摘されていた。これらから、観光活動と連携するソフト面の充実の必要性や、現場での利用者の行動や意識の把握に基づいた計画やデザインの重要性が示唆された。