デザイン学研究
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プロダクトデザインにおけるスケッチスキルの構造モデル
-デザインの発想過程における表示技法の役割とその効果に関する研究(1)
伊豆 裕一佐藤 浩一郎加藤 健郎氏家 良樹松岡 由幸
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2012 年 59 巻 4 号 p. 4_61-4_70

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抄録
デザイン発想におけるスケッチの活用には,多くの効果が確認されている.しかしながら,従来の研究では,それらの効果に対して,透視図法や陰影表現などのスケッチスキルがどのように影響するかは明らかにされていない.本稿では,プロダクトデザインにおけるデザイン発想に対するスケッチスキルの効果や役割の解明を目的に,スケッチスキルを構成する要因とその関係性を明確化した.具体的には,スケッチ教育におけるスケッチスキルの習得プロセスの観察を行い,同教育の受講生が描いたスケッチの評価を行った.その評価結果を,ISM,数量化III類,およびクラスター分析を用いて分析することで,スケッチスキルを構成する要因間の関係を明らかにし,スケッチスキルの構造モデルを提案した.これにより,スケッチスキルの合目的な活用・習得方法の解明が可能となり,スケッチスキルの効果や役割の明確化の一助とした.
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© 2012 日本デザイン学会
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