デザイン学研究
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分光レイトレーシング法に基づいた相互反射の色再現手法
望月 宏祐田中 法博戸谷 重幸森川 英明三浦 幹彦
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2013 年 60 巻 1 号 p. 1_11-1_20

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抄録

本論文では,実際の物体の相互反射(多重反射)を精密に3次元コンピュータグラフィックスで再現するための分光ベースのレイトレーシング法に基づいた物体の色再現手法を提案する.この手法はデジタル空間で一種のモックアップを制作する技術として分光的な光反射モデルと分光情報に基づいて構築される.従来手法ではRGBベースによる画像生成を行っていたが,この方法では映像デバイスや照明環境に依存するという問題があった.分光情報は物体固有の物理情報であるため,こういった依存性の問題は生じない.しかしながら,分光情報に基づいた手法ではメモリ量や処理速度の問題が生じるため,本論文では分光情報の圧縮技術を開発し GPUに実装する.最後に,物体の CGレンダリングを行い,再現 CGと実物とをそれぞれ分光放射輝度計を用いて計測した色差から本手法の色再現精度の妥当性を検証する.

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© 2013 日本デザイン学会
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