デザイン学研究
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クリエイティブクラスの作り出す都市構造の分析(その2)
―ポートランドとシアトルを事例とする
伊藤 孝紀田淵 隆一西田 智裕
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2019 年 65 巻 4 号 p. 4_9-4_18

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抄録

 本研究では, アメリカ合衆国のポートランドとシアトルを対象に, クリエイティブ産業における都市構造をソフト面とハード面に分類し, マクロ, メソ, ミクロスケールから, クリエイティブクラスが集積する要因を明らかにすることを目的とする。
 クリエイティブ産業の指標を設定し, マクロスケールの特徴を把握するための報告書調査とヒアリング調査, メソスケールの特徴を把握するための報告書調査と現地踏査, ミクロスケールの特徴を把握するための現地踏査をおこなった。
 マクロスケールの特徴として, クリエイティブクラスの割合の高さ, 日本企業の集積, コワーキングスペースの集積, 大企業の支援を把握した。メソスケールの特徴として, 公共空間と建築を連続的に演出する「演出空間」と, 小規模企業向けの新築とリノベーションされたオフィス空間を把握した。ミクロスケールの特徴として, 演出空間の空間特性を公共空間に対して「活用型」と「隣接型」に分類した。
 以上より, ポートランドとシアトルの特徴を明らかにし, クリエイティブクラスが作り出す都市構造の一端を示した。

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© 2019 日本デザイン学会
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