抄録
科学教育は、科学的知識の理解だけではなく科学的認識活動を通して科学の方法を理解体得させなければならない。すでに、知識理解に関しての体系化はなされているが、この分野についての体系化はいまだに試みられていない。京都市青少年科学センターでは、あらゆる教育活動の場において、この趣旨を生かした教材を20年間にわたり開発して実践を行ってきた。そのなかで試みられた「科学者精神」の体得のための科学的認識活動の項目を洗いなおして分類し、それを支援し支配すると考えられる科学の方法の体系化への足がかりとしようとするものである。