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燃料電池発電は、環境の保全に役立ち、高いエネルギー効率をもつが、現時点での実証試験プラントは、電池というイメージからほど遠く、大型トラックほどの大きさがあり、大変な重量で、到底、学校教材にはならない。今回開発した「教材用燃料電池」は、電池の原理を損うことなく酸素と水素から電気エネルギーを取り出す装置で、手のひらサイズと小型である。①燃料電池の原理が理解でき、②水の分解・生成という可逆反応が理解でき、③電極(触媒)の交換ができ、その特性が調べられる。また、④ソーラー充電が視覚的に確認でき、⑤ガスの充填により瞬間充電が可能であるなどの利点があり、児童・生徒の実験・検証に有効となるよう配慮した。