日本科学教育学会年会論文集
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Print ISSN : 2186-3628
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C125 環境教育への導入を目指した教材用燃料電池の開発
関根 一郎
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p. 63-64

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抄録

燃料電池発電は、環境の保全に役立ち、高いエネルギー効率をもつが、現時点での実証試験プラントは、電池というイメージからほど遠く、大型トラックほどの大きさがあり、大変な重量で、到底、学校教材にはならない。今回開発した「教材用燃料電池」は、電池の原理を損うことなく酸素と水素から電気エネルギーを取り出す装置で、手のひらサイズと小型である。①燃料電池の原理が理解でき、②水の分解・生成という可逆反応が理解でき、③電極(触媒)の交換ができ、その特性が調べられる。また、④ソーラー充電が視覚的に確認でき、⑤ガスの充填により瞬間充電が可能であるなどの利点があり、児童・生徒の実験・検証に有効となるよう配慮した。

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© 1992 日本科学教育学会
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