抄録
現在, 情報化への対応をめざして、学校現場にコンピュータが設置され多くの教育用ソフトの開発・実践が行われている。統計教育においても、統計情報活用能力を育成するための教育用ソフトが開発され、授業の中でコンピュータが活用されるようになってきている。しかし、その多くはデ一夕の蓄積や分類整理を効率化するものであって、児童自らが学習を進める方法を考えだすという自己教育力育成の視点からは程遠いものとなっている。そこで、児童が収集したデータから自己評価を繰り返し、自己成長過程に対して積極的に価値づけることを支援する統計教育用シミュレーションソフトを、小学校体育科「走り幅跳び」を題材に開発することにした。