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今堀 宏三
原稿種別: 本文
セッションID: F001
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
新学習指導要領及び新指導要録の公示を機に、にわかに「新学力」が学校教育の世界を賑わす様になった.「ゆとりの教育」とか「探究学習」など、従来学習指導要領の改定がなされる毎に一種のキャッチフレーズが出されてきたが、この「新学力」もその類ではないだろうか.新学力と言われるものが、実際に新しいものとして従来の学習指導要領に登場したことは無かったのだろうか.あるいは「新学力」に対する旧学力とは?一連の考察を試みたい.
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坂本 昴
原稿種別: 本文
セッションID: F002
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
現代社会に主体的に対応する能力として、新しい学力観は、関心・意欲・態度や思考力・判断力・表現力を強調している。背景には、行動科学に裏づけられた行動主義から認知科学を基礎とする構成主義への人間観の変換がある。これからは、知識蓄積型学力、操作活用型学力に加えて、学習意欲、創造性、情報活用能力を主とする創出表現型学力が大切となる。
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森 一夫
原稿種別: 本文
セッションID: F003
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教育界で意見の一致を見にくいものの一つに, 「学力」をどうとらえるかという問題がある。最近では特に、「新学力」という用語をめぐって、教育現場で大きな問題となってきている。「新学力」の内容を明らかにする必要に迫られて射るが、ここでは最近の学力観とのかかわりで「新学力」の位置づけを図るとともに、教育現場で見られる問題点を明らかにする。
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増田 利郎
原稿種別: 本文
セッションID: F004
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
基本的に個と企業組織との軋轢に対して、或る程度自己を抑制して適応する順応性が求められる。定められたこと, 指示されたことを無難にこなす受動型よりも、改善や変革に立ち向かう積極能動型が望ましい。それには状況を正確に把握する観察力, 疑念をもつ感受性, そして探求心と行動力が伴わなくてはならない。知識を具体的な場で生かすのは、柔軟な発想と縦横への展開力である。
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橘高 邦夫
原稿種別: 本文
セッションID: F005
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
いよいよ来年度から, 新学習指導要領による教育が年次進行で実施されていく。この根底に流れている考え方(新しい学力観)は「自ら学ぶ意欲の育成」「社会の変化に主体的に対応できる能力の育成」「基礎・基本を重視し, 個性を生かす教育の充実」である。今回のシンポジウムは, 新しい学力観にたつ科学教育では何を重視すべきか, その重点課題は何か, 問題点はないのか, などについての研究討議と思われるので, 現在, 岡山県高等学校理科部会物理分科会で取り組んでいる状況を紹介しながら, 「新学力」の育成に役立つ教育のありかたを考える。
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中山 和彦
原稿種別: 本文
セッションID: A111
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1992年からの新学習指導要領の導入に伴い、文部省は「新学習指導要領が目指す学力観」という表現で、今回の学習指導要領の改定にヨリ、その中に示されている学力観が、これまでのものとは異なることを強調している。学力とは何であるのか。今回の改定で示されている学力観は本当に新しいものであるのかの検討を行った。
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根本 和成
原稿種別: 本文
セッションID: A112
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
平成元年の指導要領の改訂において、評価の観点として従来の知識・理解の項目より、関心・意欲・態度の項目が前面にでてきたことで、学習者の学力についての新しい見方が求められるようになった。このため、従来の知識・理解など、客観的に測定しやすい評価に対し、客観的には測定しにくい興味・関心あるいは個性化といった項目についての評価の観点が必要になってきているが、この間題についての背景を考察する。
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今栄 国晴
原稿種別: 本文
セッションID: A113
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学習の個別化、個性化を主張する場合、多くの生徒の基礎学力の底上げを考える立場と、特別な才能の開発を志向する立場がある。ここでは、前者の立場で学力向上を目的とする完全習得学習の効果をメタ分析して要約した研究を紹介し、完全習得学習が一定の有効性をもつ反面、獲得された学力の般化性に疑問があることを明らかにし、理科教育の個別化への関係を検討する。
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小林 辰至
原稿種別: 本文
セッションID: A114
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
個性的な発想や様式は、現代のような高度情報社会においては、急速に広まり個性を失いやすい傾向がある。教育において、個性をどう伸ばすかを考えたとき、文化遺産の継承などにおいては、あまり必要はない。しかし、創造的な能力の育成を教育の目標として掲げたときには、個性的な発想が必要である。科学教育の場合、科学の方法や実験技術の習得など没個性的な側面と、既成概念にこだわらないで仮説が提唱できるような個性化の側面が必要である。実践場面では、科学のめばえのような採集行動や自然とのかかわり、あるいは子供なりの論理展開を評価することが基本であろう。また、子どもなりの論理にもとづく仮説を認める科学教育観が必要である。
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原稿種別: 付録等
p.
19-
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
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中川 生一
原稿種別: 本文
セッションID: A116
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
探究活動の進め方と学習指導に必要な教師の立場, 学習者の思考過程を辿る形成的評価と指導助言を考えた授業実践を行った結果, 学習目標に到達する思考過程に4つのタイブがあることが示唆された。また, グループ実験における自己評価の方法に教師の評価と全体での評価を加えた自己評価の見直しを行った結果, 生徒の以後の学習に大きな自信をもたせることが可能であることが示唆された。
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深田 淳
原稿種別: 本文
セッションID: B111
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
日本語の読解学習を支援する目的でCATERSというシステムを開発した。CATERSは、学習システムとオーサリングシステムから成り、独自の理念に基づいて教材(読み物)を作成し, 学生に提供することができる。本システムには、文章を通して筆者が伝えようと意図している意味・内容を汲み取ろうとする活動をできるだけ滞りなく多く行なうことが、読解力の養成につながるという考えに基づいて、各種の読解支援機能を備えた。
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市川 保子, 酒井 たか子
原稿種別: 本文
セッションID: B112
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
科学技術日本語文書には、連体修飾節をもつ文が多い。連体修飾節が用いられる構文動機は何か。科学技術日本語における連体修飾節はどのような特徴をもつか。学習者にどのように連体修飾節を指導すればいいかを、CATERSに使用された4文書を通して考える。連体修飾節を枝別れ的に分解するのでなく、頭からそのまま理解していく方向を模索する。
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山元 啓史
原稿種別: 本文
セッションID: B113
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
科学技術の領域を専門とする科学者技術者のための日本語読解支援システム(CATERS)を開発した。本研究はそのシステムの評価結果とその評価方法について報告することである。評価の方法として、1)学習者の特性(言語能力、専門知識、授業行動、学習特性)とシステムの相互作用、2)システム機能別(文法情報、翻訳情報、確認情報)の利用特性(使いやすさ, 面白さ、効果、使用頻度)の2点を分析の枠組みとし、アンケートおよびインタビュー調査をおこなった。その結果, CATERS利用の効果は授業中発言やディスカッションの少ない学習者や学習活動性は低いが注意力の高い学習者には文法情報提示機能が、また言語能力の下位の学習者には翻訳情報提示機能が有効であった、などが明らかになった。
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仁科 喜久子
原稿種別: 本文
セッションID: B114
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
科学技術日本語読解支援システムで扱ったテキストを中心にディスコース分析を行い, ディスコースマーカーとなる語句に見当をつけることで, 科学技術テキストのディスコース構造の型の傾向を, モデル化し, 教材化の方法論を検討する.
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深尾 百合子
原稿種別: 本文
セッションID: B115
発行日: 1993年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
米国MITでの夏期集中科学技術日本語コースで行った読解授業の実際とその問題点について報告する。専門書を読む目的は専門知識の獲得であるが, 外国人を対象とする専門読解教育は, 言語知識の習得も目的の大きい部分を占める。このような読解授業では, 専門の研究者, 日本語教師のどちらが教えるのが適切なのかが問題になっており, MITのコースでも試行錯誤の段階である。
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加納 千恵子
原稿種別: 本文
セッションID: B116
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1992年夏のMIT科学技術日本語講座における読解授業に関して、主に学習者の発話回数をもとに特性を割り出し、分析した。この特性に教師・学習者双方との面接調査から得られた情報を加え、授業との関連における読解支援システム"CATERS"の使用状況とシステムの評価を行った。その結果、3つの学習特性群により、支援システムと授業の双方に期待される学習内容、使用頻度の高い支援機能に違いがあることがわかった。
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片平 克弘
原稿種別: 本文
セッションID: C111
発行日: 1993年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
これまでの理科教育における構成主義的研究では, 学習活動の主体である子ども達の素朴概念やプレコンセプションの解明に多くの関心が向けられており, 教授活動の主体である教師の授業観に関してはほとんど振り返られなかった。本研究では, 構成主義の主張に対する教師の意識調査の結果を検討し, 構成主義的アプローチの実践的課題を探る。
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益子 典文
原稿種別: 本文
セッションID: C112
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
これまでの認知研究においては、問題解決過程や概念の発達過程を強調してきたが、教科内容の分析に基づく認知研究はあまり重視されてこなかった。教科内容の分析のためには当然ある教科内容を深く知ることが重要であるが、教育的見地より、教科内容の構成に貢献することのできる認知研究は可能である。そのための方法として、高次思考能力と既有知識の分析を事例に報告する。
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細川 尋史
原稿種別: 本文
セッションID: C113
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
数学カリキュラムの構成のためには、「数学的能力とは何か」を明確にする必要がある。ここでは、数学研究の立場からこの問題を考案し、数学的能力を小平邦彦の言う「数覚」と捉える。このように考えた場合の数学カリキュラムの構成原理を考察する。
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近藤 勲, 森野 哉子
原稿種別: 本文
セッションID: C114
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
バッタとへちまの成長過程を時間圧縮して編集されたビデオ映像を5歳児に視聴させて、どの様に認識するかを直接対面法で聞き取り記述し、尺度を設定して整理した。その整理の結果をもとに、疑似体験と実体験とによる彼らの認識の特性、相異について考察した。
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小倉 康
原稿種別: 本文
セッションID: C115
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
科学教育における推論能力(リーズニング)の育成の現状に問題点を見いだし、フォーマル・リーズニングとインフォーマル・リーズニングの2面からその意義と重要性を論じ、さらに、これらを統合するカリキュラムのあり方は、Minds-On Approachの考え方にかなり近いと論じた。
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東原 義訓, 中山 和彦, 余田 義彦
原稿種別: 本文
セッションID: D111
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学習者用コンピュータと教師用コンピュータとをネットワーク化したCAIシステムを開発し、学習者用コンピュータからの評価データをリアルタイムで分析して教師用画面に表示できるようにした。目標の達成度、誤答傾向などのデータに基づく個別指導が、その授業時間の中で可能となった。
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加藤 直樹, 永野 和男
原稿種別: 本文
セッションID: D112
発行日: 1993年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
近年のコンピュータは、高速計算や大量データの管理だけでなく、コミュニケーションの道具としての機能が注目され、個人の情報伝達を支援するだけでなく、組織の構造にまで変化をもたらす可能性のあることが指摘されている。一方、学校教育における情報伝達は、1学級内では積極的に行われるものの、学年・学校全体では教師や生徒会等の組織により統制され、自由な情報交換の機会が用意されていない。そこで、学校全体での情報交換を実現するためのメッセージ交換システムを開発し、その利用を進めた。
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村井 護晏, 三宅 正太郎, 柴田 雅雄, 牧野 治敏
原稿種別: 本文
セッションID: D113
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
環境問題にはデベートが有効であるといわれている.また, 環境問題は出来るだけ違った観点から議論される必要がある.論者は出来るだけ同じグループであるよりも異なった集団の方がより多彩な議論がなされることが期待できる.ところが討議する場所の設定や時間の調整など困難な問題が多い, そのため, コンピュータ通信による遠隔ディベートを考え, 環境問題についてあるテーマをきめディベートを行った.
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余田 義彦, 山野井 一夫, 中山 和彦, 東原 義訓
原稿種別: 本文
セッションID: D114
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学校内に敷設されたLANをコミュニケーションの道具として活用し、生徒たちの協同学習を支援する学校用グループウェアstudYnoteを開発した。これは、ドキュメント・プロセッサ、電子メール、電子掲示板、ドキュメント・データベースで構成されるLAN対応アプリケーションソフトウェアである。システムの概要および授業での活用状況、今後の展望などについて報告する。
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永野 和男
原稿種別: 本文
セッションID: D115
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
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岡本 正志
原稿種別: 本文
セッションID: E111
発行日: 1993年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科嫌いの理由の一つに, 理科の学習意義への疑問がある。理科を学ぶことにどのような価値があるのか, これは理科教育の教科としての存在意義を問い直したものにほかならない。理科の改革には常に授業方法の改善が叫ばれるが, しかしそれだけでは十分な改革ができないことは歴史が示している。これは, 生徒にとっての理科教育の内的有用性を深く問い直す必要性を暗示している。中等理科教育の目標の変遷を振り返りながら, この問題を検討する。
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西川 真礎郎
原稿種別: 本文
セッションID: E112
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
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西川 真礎郎
原稿種別: 本文
p.
58-
発行日: 1993年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
21世紀の若者たちにこそ必要である。「感性」の発展、問題解決能力、自由な発想、柔軟な思考力、実行力、忍耐、完成への根性と喜び、Sachlichな態度ーこれらの養成。科学リテラシイーでもあり、創造力でもある。
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鈴木 善次
原稿種別: 本文
セッションID: E113
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
最近の理科嫌いや理科離れは科学文明の時代と称される現代、単に科学・技術の専門家の育成にとってマイナスであるばかりでなく、科学や技術のありかたを常に適切に判断しうる市民の育成にとっても望ましくないことである。こうした理科嫌いなどの起こる原因の一つには理科援業のありかたにも問題があろうが、今日の社会における理科教育や科学教育の存在意義を再検討することも必要であろう。科学技術を主体とする現代における科学(理科)教育は単に科学概念や科学の方法の修得だけでなく、科学や技術の意味、それらと社会とのかかわりについても考えることのできる市民の育成をも目標にする必要があろう。
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東 徹, 仲岡 靖純
原稿種別: 本文
セッションID: E114
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
江戸時代の人々が懸命に外国の科学を取り入れようとした姿勢は、今回の指導要領改訂の柱の1つである異文化と伝統への理解という観点だけではなく、理科教育の観点からもぜひ扱いたい題材の1つである。理科教育の中では、復元装置や再現実験を通して取り扱うのが適切であると考えられる。今回、製作した橋本宗吉のエレキテルや佐久間象山のガルバニセ・スコック・マシネの復元装置は、その目的にかなうものである。
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高橋 弘
原稿種別: 本文
セッションID: A121
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中学校理科の水深と水圧の関係を調べる実験では、実験操作、計算、表作成、グラフの作図等の作業が必要である。また、高さと気圧の関係を調べる実験を実施するためには、校舎の高さはあまりにも低すぎる。本研究で試作された実験装置はこれらの困難を緩和し、授業の導入や確認の段階で水圧や気圧の分布を直感的、定性的に把握させるために考案された。これらの実験装置は、簡易な構造によって水圧や気圧の微小変化をとらえることができる。
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新城 美高, 戸北 凱惟
原稿種別: 本文
セッションID: A122
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
我々は、日常生活で圧力による影響を常に受けている。中学1年生から3年生を対象に圧力に関するアンケート調査を行ったところ、水圧に関する認識と大気圧に関する認識に差が認められた。中学生の圧力に関する認識について報告する。
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近藤 智久, 戸北 凱惟
原稿種別: 本文
セッションID: A123
発行日: 1993年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、「酸・アルカリ・塩」の学習終了後の中学生が形成している酸・アルカリの概念を調査により明らかにしようとした。調査の結果、学習において水素イオンが導入されたことにより、水素の性質について誤認識が生じていることが明らかとなったのでこれを報告する。
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小峯 昇, 下沢 隆
原稿種別: 本文
セッションID: A124
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
"高校化学では実験が重要視されなければならない"といわれているが, 実際には, どの実験がどの位の時間数で実施されているかの実態は調査されていない.今回, 2大学の新入生にアンケート調査を行い, 高校化学の実態をかいま見ることができた.学習指導要領がカリキュラムを全国的に基準化していること, 大学入試に化学実験の関係する問題が出題されること等の理由で, 各地に散在する高等学校がほぼ全国一斉に同種の化学実験を課していることが明かとなった.
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関根 一郎, 木下 保
原稿種別: 本文
セッションID: A125
発行日: 1993年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
最近、理科の授業が、児童・生徒から敬遠されがちであるが、これは、教材が理論的で観察・実験が少なくなっているためと思われる.身近な情報とかけ離れてしまい、事象が見えなくなっていることに一因があろう.シャルルの法則は、エネルギーの保存や気体の性質を扱う場合において、物理・化学における最も重要な法則の一つである.しかし、従来の検証方法は、検証器具が大型になる、測定誤差が大きいなどからどの教材においても検証実験がとりあげられていない。温度変化に伴う気体の体積変化は、見えない理科、覚える理科の典型的な例となっている。そこで身近な素材である食器用洗剤の膜を用いて、目で観察しながら、簡便に理論値に近い値を得る方法を試みた。装置は、ビュレット、メスフラスコ、ホッティングスターラー、熱帯魚用循環ポンプ等実験室にある器具で組み立てられる。短時間で比較的安定したデータが得られるので報告する。
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小松 幸廣
原稿種別: 本文
セッションID: A126
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
実験、観察のデータ収集を支援するツールとして科学実験用データ収集装置の開発を行ってきた。ハードウェアが完成し、教育現場での本格的活用の段階を迎えた。そこで、装置の特性をいかした教材開発の方向を探るとともに授業での試用を行い実用化に向けて改善点の検討を行った。
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狩野 勉, 中川 生一, 宇都宮 晃, 宮川 和也, 山本 健治
原稿種別: 本文
セッションID: B121
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学校現場にコンピューターが設置されて以来, その有効な活用法がいろいろと提案されてきた.しかし, 授業に積極的に利用している教師の数はまだ十分とはいえないように思われる.そこで教師養成の段階で手軽にコンピューターが使えるように指導しておくことは重要なことである.物理専攻者以外の理科教員希望者に対する物理学実験における初歩的なパソコン活用の実践例と受講学生の反応について報告する.
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鹿野川 正彦, 小笠原 正忠, 大場 勇治郎, 宮尾 亘
原稿種別: 本文
セッションID: B122
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
環境問題を、解決することは、世界の人類にとって、共通した重要な課題である。環境が広範囲で次々と悪化していく現状を、もっと深刻に受けとめる必要がある。大学理工系学部の低学年において、講義では仲々、教えにくいので、環境問題を実験科目(物理学実験)を通して、学生達に教育をしていくことが、大切な課題の一つとなる。本研究では、学生達が環境問題に対して、どの程度の意識を持っているか調査し分析した。
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宮尾 亘, 鹿野川 正彦
原稿種別: 本文
セッションID: B123
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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大学一年の物理学実験を, 学生にとって楽しい授業にする方法について検討している。学生側からみた物理学実験の実態をアンケート形式でとり, 集計分析し, 問題点を浮き彫りにして, 指導者の立場から評価した。それに基づいて, 楽しい魅力的な物理学実験を展開する方法を提案している。実験内容としては, 動きのあるもの, 納得のいくもの, 新しい技術が入っているものなどが学生に興味をもたれる。
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小笠原 正忠, 飯田 賢一, 鹿野川 正彦
原稿種別: 本文
セッションID: B124
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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大学一年の物理実験で, ホイートストンブリッジを用い、零位法で温度変化する抵抗を測っている.ここでは、検流計に流れる電流が零になる点を探すのではなく、電流の値を用いて抵抗値を測定する'内そう法'を工夫し、その有効性を, 特に温度変化がある場合について調べた.このように, 測定が楽になる新しい方法は、この実験は大変だという学生のイメージを変える役にたつに違いない.
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飯田 賢一, 小笠原 正忠, 大場 勇治郎
原稿種別: 本文
セッションID: B125
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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理工系二年次の理工学基礎実験で「回路の共振」というテーマを実施している。これは抵抗器, コイル, コンデンサを用いて直列共振回路をつくり, その共振曲線を求める実験である。我々は, メータを読んで記緑する従来の方式に, デモンストレーション用としてA/D拡張ボードを用いたパソコン処理方式(データの取り込み, 数値処理, 画面への特性表示など)を加え, あらかじめどのような共振曲線になるかを示し, 教育効果を高めた。
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赤羽 明, 勝浦 一雄, 林 昌樹
原稿種別: 本文
セッションID: B126
発行日: 1993年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「医学・ライフサイエンスに関わる物理学」分野の, パソコンで利用できる教育用データベース(以後dbと略記)を構築・開発した.データソースは, 1970年代から1992年に刊行された学術雑誌, 一般向けの科学雑誌, 関連するモノグラフや解説書など.放射線医学, 核医学, 生理学, 超音波医学, 粒子線医学, 医用工学などの各分野にわたってデータを収集した.本dbは医学や物理学の学際領域における最新の状況を把握したり, 課題研究のテーマ選択などに利用できる.本dbの教育的意義も検討した.
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和田 清
原稿種別: 本文
セッションID: C121
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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野外学習を主体とした自然教育は、地球生態系の最適化をめざした環境教育の基盤と考える。自然をよりよく保ち続けるにはいかにするかは、身近な自然を知り、自然の生態系を学習することが重要となる。信州大学ではこれまで20数年来、教育学部生全員に附属志賀施設での自然教育実習を実施して来た。それらの実情を報告し、今後への課題について考察したい。
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三上 和巳, 木村 捨雄
原稿種別: 本文
セッションID: C122
発行日: 1993年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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教師の判断を規定するものとして信念(価値観)を考えている。そして, 教師の信念に関連の深いと考えられている教授内容信念と効力感の2つの側面で, 信念に基づいた価値判断の対象と水準を明らかにしようと試みている。
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木村 捨雄, 益子 典文, 今掘 宏三
原稿種別: 本文
セッションID: C123
発行日: 1993/07/28
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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遠隔教育実習校と大学教室をネットワークで結び、効果的に教育実習を行うマルチメディア型教育実習訓練システムの開発を進めている。このシステムは大学教室において教官が理論的指導を行いつつ、教育実習校での実習を行うことを可能とするシステムである。このシステムでは実践と理論を結合するために、ケースメソッドを採用している。
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