抄録
日本では1960年代後半からいわゆる公害問題とそれに起因する健康被害がクローズアップされ、公害を防ぐための教育としての「公害教育」が盛んに行われていた。環境教育という言葉が使われるようになったのは、日本では1962年になってからである。世界での環境教育の発展をみると、その開始時点から国際性をもっており、内容も身近なものから広く国際的なものを含んでいる。今後の日本における環境教育の発展のためには、その内容として単に環境保全、生態系保全、資源保全という内容を自然科学的に取り扱うだけでなく、社会科学的・人文科学的な観点から取り扱う必要がある。また、一国内のことを対象とするのではなく、全世界的な視野からの取扱いが必須である。そのためには、国際協同が必要なことは言うまでもない。