抄録
さらに一層深刻化していく高度情報化社会において, 科学教育や科学技術教育の積極的な改善が必要であることは疑う余地はない.本研究では, 世界的な潮流であるSTSを積極的な科学及び科学技術教育の改善の指針であると捉え, 特に, NSTA(全米科学教育連合学会)が定義したSTSを参考にし, アイオワ大学チャタクワ教師教育プログラムを導入した理科教師教育を静岡大学と筑波大学で試み, 参加者による理科授業実践・種々の分析とアセスメントが行なわれた.本報告ではSTSの本研究における定義と教師教育の全体像についてまとめた.