抄録
情報社会及び高度情報社会においては電子技術の成果である各種情報機器が、人々の情報処理活動や情報コミュニケーションにおいて、情報手段としての背景的な特徴を形成すると同時に、そこで扱われる情報内容との関連性において固有のイメージや感性を表出することが推察される。 本研究では、SD法により抽出した14種の情報機器に対する因子分析結果より、各機器が特性としてもつ感性的特徴を分類整理するとともに、同一調査による日韓の若者間の比較をおこなった。結果として、新たに「美的柔軟感覚」に関連すると思われる因子が抽出されたことと機器の特徴において日韓間でいくつかの相違がみいだされる点を挙げることができる。