抄録
これまでも科学技術振興財団は我が国の科学技術系の人材育成のための種々の事業や研究活動を展開してきたが,本報告書は平成11年度の研究事業である,「2000年代の科学技術系人材育成事業に関する調査」の一貫として海外とくにアメリカを中心とした国々における科学館や博物館が開設しているホームページのアンケート調査を行うとともにその結果の分析を行ったものである.その結果,日本と比べて多くの点で示唆に富んだ意見や違いを発見することができた.特にアメリカは学校と博物館の連携が進み,科学教育の拠点としての予算があり,人員もかなり確保され,今後も推進していくことが予想される.この点で日本の枠組みと実際はかなり遅れを取っているといわざるを得ない.