抄録
ガーナ共和国では、1996年から10年間計画の「基礎教育の義務化・無料化プログラム」を実施中であり、その具体化の一つとして、理数科教員教育プログラムの強化に関わる協力の要請が日本政府になされ、これを受けて国際協力事業団では2000年3月から5年間のプロジェクト協力を実施してきている。このプロジェクトは、文部科学省による国際協力事業団を通じた従来の協力とは違った組織化・制度化が取り組まれてきており、この試みの成果が注目されている。本課題研究では、このプロジェクトの概要を紹介し、既に実施した平成12年度の研修の状況とそこでの問題点を明らかにし、今後の海外教育協力事業に対しての課題をあげる。