-
佐伯 胖
原稿種別: 本文
p.
1-2
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「科学」というと、一般的には自然科学を意味するかも知れないがそれは正しくない。科学には、自然科学以外に、人文科学も社会科学もある。21世紀の科学は、自然科学が人文科学や社会科学と連携のもとに、調和のとれた発展をめざすべきである。
抄録全体を表示
-
瀬沼 花子
原稿種別: 本文
p.
3-4
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
IEA国際数学・理科教育調査は, 算数・数学, 理科の学力を「達成したカリキュラム」という枠組みで捉え, 認知面は筆記テストによる調査やパフォーマンス調査, 情意面は生徒質問紙などで測定している。筆記テストによる調査は, 算数・数学, 理科問題による調査と, リテラシー調査がある。今後わが国でもリテラシーや, パフォーマンスの調査を取り入れて学力を評価することが期待される。
抄録全体を表示
-
礒田 正美
原稿種別: 本文
p.
5-6
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
20世紀末の数学教育学研究の営みを反省しつつ、21世紀初頭の数学教育研究において数学教育学研究者と教師が、それぞれに実践者として参画する開発的研究の重要性を提案し、その具体例として、数学教育課程開発研究、テクノロジ利用による開発研究、教師教育開発研究を提案する。
抄録全体を表示
-
楠 房子
原稿種別: 本文
p.
7-8
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者は学習者が楽しみつつ協調学習が行えるシステムを開発してきた。このシステムは、学習者が物理世界との相互作用を通して, しかも複数の学習者が同時に入力できるインタフェイスとして, RFID (Radio Frequency Identincation) 技術を応用している. RFID を用いたセンサリングボードでの3種類のアプリケーションシステムについて、紹介し、協調学習支援への応用について論ずる.
抄録全体を表示
-
隅田 学
原稿種別: 本文
p.
9-10
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
21世紀を迎えて, 科学研究の姿は, ますます変化しつつある。従来のような専門家集団内での「自己閉鎖的」研究ではなく, 外部社会に開かれている科学研究の台頭である。「科学研究」におけるこうした様態の変化は, 直接・間接的に, 科学教育研究のアプローチに反映されつつある。本研究では, 科学研究における「プロトタイプ」から「ネオタイプ」へのシフトを参考に, 社会に開かれた使命達成型の科学教育研究アプローチを提案する。
抄録全体を表示
-
中村 重太
原稿種別: 本文
p.
11-12
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
今日の我が国の学校教育には多くの問題を抱えており、異常な実態が存在する。その問題の解決や正常化に向けて、新しい教育課程が完全実施に入ろうとしているいま、本学会活動の活性化に関わると思われる学校理科教師の入会促進について、開発途上国への教育支援事業への協力と子どもの自然科学体験事業への関わりとの二つの面から、提案をする。
抄録全体を表示
-
木村 捨雄
原稿種別: 本文
p.
13-14
発行日: 2001年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
世界のグローバリゼションの潮流 加速度を増して高度化・先端化していく科学技術の進歩, 日本が進む多様性社会の中での新たな教育の展開の中で, 知識に偏り過ぎた教育から実世界と結びついた問題解決能力・科学的思考力・科学リテラシーの育成, また, 基礎基本-創造性-独創性-の教育 才能教育・英才教育などが提起されてきているが, それらを超えた, 新しい発想の科学教育課程の編成を考える必要があるのではないか. これまであまり論じられてこなかった科学・技術の研究開発にとって重要な先見性・先取性・先導性育成の教育の教育課程も検討してみる必要がある.
抄録全体を表示
-
伊藤 卓
原稿種別: 本文
p.
15-
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
近年の科学技術の急速な進歩に合わせて大きく変革しつつある学問体系の新しい枠組みに即応して、物化生地の 4 科目からなる高校の教科「理科」は、旧来の科目にとらわれない新しい科目編成へと衣替えすることを考える必要がある。
抄録全体を表示
-
猿田 祐嗣
原稿種別: 本文
p.
16-17
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中教蕃や教課審の答申においては, 今後の教育研究を新設の国立教育政策研究所と教員養成大学・学部や都道府県の教育センター・教育研究所との連携で行うことが望ましいことが提言された。その際の研究課題としては, 全国的かつ総合的な学力調査, および児童生徒を評価する際の規準や方法の開発, の2点が緊急かつ重要であることが指摘されているが, 本学会にはそれらの課題を解決する際に有効となる豊富な研究成果の蓄積が望まれるところである。
抄録全体を表示
-
下條 隆嗣
原稿種別: 本文
p.
18-
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
日本における科学教育課程開発の現状と課題が分析され, 今後の科学教育課程の理念とその実現に向けての戦略が論じられている。
抄録全体を表示
-
小林 辰至
原稿種別: 本文
p.
19-20
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
出展した理科教員が科学の祭典を最も高く評価しているのは、「青少年の科学への興味関心を高める。」という項目で、90.9%に達していた。次いで、「科学や技術を人々にとって身近なものにする。」が63.6%であった。「理工系の人材育成に直接効果がある。」、「10年、20年後に目に見える成果が表れるだろう。」と答えた割合はともに20.0%であった。「学校での理科学習との関連付けがあってはじめて意味がある。」と答えた割合は6.1%と、低率であることから, 理科教員は学校における公式な理科教育と科学の祭典のような非公式の科学教育との関連性をあまり重要視していない傾向がみられた。以上のように、理科教員は科学の祭典を学校教育とは独立させた、原体験をはじめとするさまざまな科学に対する体験を拡大する場として評価していることが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
山田 卓三
原稿種別: 本文
p.
21-24
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
科学の祭典の終始一貫した目的は、強制によらない子ども自身の意志による体験を通した科学の芽の育成の場づくりである。平成13年度で10年の節目を迎える科学の祭典のねらいを確認する意味で、実験解説集の「あいさつ」文を抜粋し振り返ってみた。そのねらいは、「発見と感動」、「触れるたのしさ, 知る喜び」、「実物に触れ、実物を通して学ぶ、分かる楽しさ」、「科学の道草」、「科学や科学技術を介して心のふれあい」、「思惟によらない体験から科学へ」、「子ども主体の活動」、「感性に根ざした知、知に根ざした感性」等のキーワードやキーセンテンスに集約できる。
抄録全体を表示
-
品田 和子
原稿種別: 本文
p.
25-28
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1992年に始まった「科学の祭典」は、9年を経て全都道府県での開催を一巡し、今年は全国80都市で開催されるまでに広がった。これは全国各地における先生方の草の根的な活動の賜物といえる。しかし、なぜこんなに広がったのか、何が魅了したのか、参加により何が変化したのか、実験講師として参加された先生方に、喜びや苦労, 今後のあり方等も含めて語っていただいた。本稿は、科学の祭典ニューズレター (NO. 24 2001、財団編集発行)の「特集: 検証-『祭典』は何を巻き起こしてきたか?」に加筆したものである。
抄録全体を表示
-
中村 重大
原稿種別: 本文
p.
29-32
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
日本では、青少年の日常生活における自然科学体験活動が減少してきていると言われ、学校では理科嫌いが増加していると指摘され、自然体験活動の重要性と必要性がうたわれ、いくつかの関係事業が実施されてきている。諸外国でも同様に科学教育活動の推進と科学体験活動事業が展開されてきているが、ここでは、韓国の科学教育団体総連合会が行ってきている大規模な科学教育活動事業とアジア太平洋諸国の青少年が集って行われている「APEC青少年サイエンスフェスティバル」に絞って、それらを紹介する。
抄録全体を表示
-
八田 明夫
原稿種別: 本文
p.
33-36
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では青少年のための科学の祭典が小、中、高等学校における理科の先生の教材研究に影響を与えていることや地域の理科、科学技術教育に科学の祭典がもたらしていることなどに注目し、関係者への聞き取り調査や、祭典のニュースレターに記述された各地方大会の報告も加えて、祭典の地方大会に与えた影響を分析した。
抄録全体を表示
-
礒田 正美
原稿種別: 本文
p.
37-38
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
インターネットを伴うIT革命を通じて、数学教育を行う新しい環境、数学教育で使える新しい道具が出現している。そのような環境、道具によって、数学教育がいかに変わるかを話題にする際の視野として、実験・探求・探究、コミュニケーション、データベースという視野を示した。さらに、その視野を吟味する際の認識論として、構成主義、社会的的構成主義、解釈学があることを指摘した。
抄録全体を表示
-
飯島 康之, 橋本 純一, 原 久太郎, 青山 和裕
原稿種別: 本文
p.
39-42
発行日: 2001年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, インターネットを利用した教育用ソフト・リソースの標準化による教育の情報化推進の可能性に注目し, Java 化等の方法を用いてその具現化の方法と実例を明らかにすることによって, 2005 年以降での教育用コンテンツのための指針を明らかにした。
抄録全体を表示
-
杉田 慶也, 余田 義彦
原稿種別: 本文
p.
43-44
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
イントラネット・インターネット環境で稼働する学校教育用グループウェアである「スタディノート」の概要と、それを用いて行われている中学校数学の授業実践を報告した。
抄録全体を表示
-
永井 正洋, 白木 克也, 越川 浩明, 赤堀 侃司
原稿種別: 本文
p.
45-48
発行日: 2001年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
これまで筆者等はWeb上での協同学習について実践的研究を重ねてきた。その中では、成果も多くみられたがシステムの課題として、各ノート間のリンクの可視化が十分でないことなどが表出した。これを受け、本研究では知識ネットワーク図付き Web掲示板「NakSun」を開発した。NakSunでは学習者が書き込んだノートを点として表示画面上の任意の座標に学習者が決定し、それをシステムが描画する。この時、関連する各ノートを学習者の意志でリンクしていくことができる。また、討論の過程を振り返る機能を有している。このNakSunを公立中学校の数学科の授業で使用し評価をおこなった。その結果、従来のツリー型掲示板と比べ遜色のない評価が得られた。そして、NakSun による Web 協同学習では従来型の掲示板と比べより大きい知識ネットワークが有意に構成された。一方、知識ネットワーク図上の各ノードは無秩序におかれる傾向にあったが、学習者は問題解決していくことと各ノードの配置とは関係があると認識していることが、授業後の意識調査から明らかになった。
抄録全体を表示
-
川崎 宣昭, 小林 良典, 礒田 正美
原稿種別: 本文
p.
49-52
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
世界語である数学によって国際理解教育を実現する開発研究の一環として、異国教室間数学コミュニケーションを行う掲示板サイトを設けて、日豪高校数学教室間で班毎に協働的問題解決を実施し、英語でなされた数学コミュニケーションに数学的営みが現れていること、その営みが異文化体験をもたらすことを指摘した。
抄録全体を表示
-
長崎 栄三, 猿田 祐嗣, 小倉 康
原稿種別: 本文
p.
53-58
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
2000年11月に高等学校3年生を対象に数学・理科の学力を調べる目的で「高等学校科学教育調査」を実施した。調査方法は1994年度に世界で実施された第3回国際数学・理科教育調査・高等学校最終学年とほぼ同じようにした。なお、我が国はこの高校3年調査には参加しなかった。「高等学校科学教育調査」の結果, 現在の高校3年生の数学・理科の学力は次のような傾向にありそうなことが分った。数学の学力は、理数系の生徒ではこの約 20 年間であまり変化はなく国際的に高く、一般の生徒の数学教養も国際的に高いものとなっている。物理の学力は、理数系の生徒ではこの約20 年間であまり変化はなく国際的には平均的であり、一般の生徒の理科教養も国際的に平均的なものとなっている。
抄録全体を表示
-
瀬沼 花子
原稿種別: 本文
p.
59-62
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高等学校3年生の一般的な数学の学力, すなわち「数学教養」調査を受けた生徒の学力について, 2000年11月から12月の時点におけるわが国と, 1994年度の学年末における第3回国際数学・理科教育調査(TIMSS)の参加国21か国との比較を行った。平均正答率で比較するとわが国は国際平均値を8%上回っており, 22か国中5番目と国際的にみて高い水準にある。一方, 数学の好き嫌いについては「好き」が国際平均値を28%下回っており国際的に最も少ない。
抄録全体を表示
-
重松 敬一
原稿種別: 本文
p.
63-66
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1994年の学年末に世界46か国/地域で実施したIEAの第3回国際数学・理科教育調査 (TIMSS)において我が国が参加しなかった高等学校最終学年の調査を2000年11月にほぼ同様の手法で実施した結果について報告する。高校3年生の数学の理数系の学力を調べたところ, 1980年の第2回国際数学教育調査(SIMS)の我が国の生徒に比べて低下しているようには見られなかった。また、1995年度のTIMSS参加17か国と比べても国際的にみて高い水準のようであった。なお, 数学に対する態度について, 理数系の高校生は, 中学生に比べて,「数学が好き」「やさしい教科」という意識は変わらないが,「数学の勉強は楽しい」「将来数学を使う仕事をしたい」の割合は高くなるなど, 数学への肯定的な態度が見られた。
抄録全体を表示
-
猿田 祐嗣, 中山 迅
原稿種別: 本文
p.
67-70
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1994年度の学年末に世界46か国/地域で実施したIEAの第3回国際数学・理科教育調査(TIMSS)において我が国が参加しなかった高等学校最終学年の調査を2000年11月にほぼ同様の手法で実施した結果について報告する。高校3年生の理科の一般的な学力を調べたところ, 平均正答率は TIMSS 参加21か国中9番目に相当し, 国際的にみて中位グループであることが明らかとなった。また, 理科に対する態度については, 中学生に比べ高校生は「理科の勉強は楽しい」「理科はやさしい」という割合が低い。
抄録全体を表示
-
中山 迅, 猿田 祐嗣
原稿種別: 本文
p.
71-74
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1994 年の学年末に世界46 か国/地域で実施したIEA の第3回国際数学・理科教育調査(TIMSS)において日本が参加しなかった高等学校最終学年の調査を 2000 年11月にほぼ同様の手法で実施した結果について報告する。高校3年生の理数生徒の物理の学力を調べたところ, 平均正答率は参加19 国中 8 番目で国際的にみて中程度の水準であることが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
村井 護晏
原稿種別: 本文
p.
75-76
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
山崎 貞登
原稿種別: 本文
p.
77-82
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1990年代から2001年にかけて大幅なテクノロジー教育改革を実施した台湾, 韓国, シンガポール, マレーシア, アメリカ, ニュージーランド, 南アフリカの7ヶ国及び, 連合王国のイングランド, ウェールズ, スコットランド, 北アイルランドの4地域, カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州及び同アルバータ州の2州の技術教育課程を調査した。その結果, デザイン (創造的な問題解決と工夫・創造), 学校基盤型カリキュラムが, 科学教育と技術教育を総合化する鍵概念になっており, 科学教育と技術教育との連携の強化や,「科学・技術」学習領域を導入する国(地域)が増加していることを明らかにした。
抄録全体を表示
-
間田 泰弘
原稿種別: 本文
p.
83-84
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
技術教育には、工業を主とした産業界の人材育成直接的にかかわる専門教育と、人格形成における素養育成にかかわる普通教育がある。さらに、普通教育における技術教育の目標を大別すると、人が発達する上で習得すべき創造・工夫する力などの育成と、その国に住むものとしての教養を身に付けることと考えられる。わが国が、第二次大戦後、急速に復興できた背景としては多くの理由が挙げられるが、専門教育および普通教育における科学教育や技術教育の成果であったことは否定できない。しかし、高度経済成長や、生活環境の変化から国民の意識も激変し、科学技術に対する理解は急速に薄くなりつつある。技術に関する素養が低下することは、技術立国としての将来を危うくすることにつながるものと考えられるので、ここでは参考文献等をもとにして技術教育の現状を普通教育の立場から述べ、以後の科学技術教育のシステム構築のための議論のたたきだいになる資料を提供しようとしたものである。
抄録全体を表示
-
松尾 政弘
原稿種別: 本文
p.
85-88
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
八尋 隆道
原稿種別: 本文
p.
89-92
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
最近の科学と技術の接近は目覚しく、自然現象の発見から製品化までの時間は年々短縮されている。一方、明治以来海外で開発された多くの科学・技術を基礎として大量生産システムを完成したわが国産業界は、世界の頂点に達した今何を造ればいいのか目標を見失っている。刈り取り型、訓練型で事足れりとした今までの教育は創造型、開発型の教育に改める必要が出てきた。21世紀に求められる科学教育, 技術教育は如何にあるべきかを以下に歴史的背景とそれを根拠にまとめた。
抄録全体を表示
-
貫井 正納, 平野 一彦, 市川 洋子
原稿種別: 本文
p.
93-96
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
21世紀を迎え、科学技術はますます発展をとげていくなか、その発展の基礎となる理科教育のあり方を検討した。教科の基礎・基本の徹底をはかるととともに、日常性豊かな活動を含めるとともに、人間性の回復をはかることが今後の課題となる。
抄録全体を表示
-
村井 護晏
原稿種別: 本文
p.
97-98
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
科学者は理学部またはそれにつぐ大学院で, 技術者は工学部またはそれにつぐ大学院で養成される. しかるに, 研究方法等には非常に近いものがある. また, 一方, 学校教育では中学校で技術科があり, 理科とは別個に授業がもうけられている. 従来, 学校教科の教科は生活科等の一部を省いて, その親学問に関係して取り入れられている. だとすれば, 技術教育のそのウエイトが非常に小さいようにも思われる. もっとも, 理科の時間も技術に比べれば多いかもしれないが, 学校教育の中では小さい. しかし, 総枠の限られたどんぶりの中での時間配分を考えるとき, その多くは期待できない. そこで, もっと積極的な提案として, 理科と技術の教科を融合してはということが考えられる. そこで, 本報告はこれらのことを議論する基礎資料を提供する.
抄録全体を表示
-
小林 辰至
原稿種別: 本文
p.
99-100
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
抽象化した普遍的な知の体系を獲得させることを目的とした科学教育は、その普遍性の故に児童・生徒にとっては抽象的で役に立たない教科という印象を抱かせる結果になっているのではないだろうか。理科と技術を融合させた新しい科目を創設し、新しい教育目標を設定することで、科学技術離れなど現在の科学教育が抱えている諸問題を解決する糸口が見つかるものと考える。
抄録全体を表示
-
吉岡 亮衛, 藤田 剛志, シュテファン カイザー, ゲルハルト シェーファー, レギナ・マニッツーシェーファー, ベルント エーミッヒ
原稿種別: 本文
p.
101-
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本課題研究発表は、子どもたちが日常生活の中で獲得した概念が、学校の授業によって科学概念として発達する過程と概念の変容の様子を日独で比較研究している科研費によるプロジェクトの中間報告として行うものである。研究発表の内容は、本報告にまとめられた研究成果にその後の分析結果と考察を加えて行う予定にしている。本報告の内容は、次のように構成されている。I. 研究の目的と概要 研究の目的と研究の経過およびアウトラインを説明する。II. ドイツの科学教育 ドイツの教育制度の説明とドイツにおける今日的教育課題を紹介する。III. 連想テストと定義テストによる研究 連想テストと定義テストの調査データを基に頻度分析とカテゴリー分析の結果からみた日独の比較結果を中心に考察する。 IV. KSテストの紹介と成人面接調査の報告KSテスト(知識と知識の情報源を問うテスト)の構想についての説明と成人への面接調査の結果について述べる。 V. KSテストによる知識と情報源の研究 KSテストの調査データの分析から得た知見について述べる。
抄録全体を表示
-
吉岡 亮衛
原稿種別: 本文
p.
102-103
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
Regina Manitz-Schaefer
原稿種別: Article
p.
104-106
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
Gerhard Schaefer
原稿種別: Article
p.
106-112
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
Bernd Oehmig
原稿種別: Article
p.
112-115
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
藤田 剛志
原稿種別: 本文
p.
116-126
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
稲垣 成哲, 杉本 雅則, 楠 房子, 吉川 厚, 橋爪 宏達, 杉本 美穂子, 佐伯 胖, 須藤 正人, 鈴木 栄幸, 舟生 日出男, 竹 ...
原稿種別: 本文
p.
127-128
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
杉本 雅則, 楠 房子, 稲垣 成哲, 吉川 厚, 橋爪 宏達
原稿種別: 本文
p.
129-130
発行日: 2001年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教師から生徒に知識を伝達すると言う従来の教育手法は、一律かつ効率的な学習を促進できる反面、学習者を受動的な立場に置く点で、学習に対する動機付けや参加意識を向上させることが必ずしも容易ではない、との指摘がある。これに対し、近年注目を集めている協調学習では、他者との相互作用を通して互いに学び合う過程において、学習への参加意識を高める効果があると考えられる。本稿では、情報通信技術を活用し、物理世界と仮想世界とを統合することにより、学習者同士の積極的な相互作用の支援を目指したグループ学習支援システムeProについて述べ、学校教育での実践例について紹介する。
抄録全体を表示
-
杉本 美穂子, 佐伯 胖, 楠 房子, 須藤 正人
原稿種別: 本文
p.
131-134
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
共同体の多様な成員が, 自由に, 気楽に発言しているうちに, しだいに相互の会話をつなげて, 建設的に議論をかみ合わせ, 協同の目的に議論を収斂させていくことを支援する「建設的会話支援システム」を提唱し, 中学校理科授業におけるグループ討論の場面で実践した。その結果, 会話を誘発する「リード文」により, 会話の内容も大きく変わった。また, 教師が討論にタイミング良く適切な言葉で介入することにより, 生徒の思考に深まりが生まれやすいことが明らかになってきた。さらにグループ討論の流れの可視化に伴い, 教師ばかりでなく生徒どうしも他グループ討論の把握が可能となり, それらの討論を振り返ることで相互作用し, 会話をさらに建設的に進めていく傾向が見られた。つまり授業の中で教師が適切にシステムを使用することで, 協調学習を高めることができるという成果が得られた。
抄録全体を表示
-
鈴木 栄幸, 舟生 日出男
原稿種別: 本文
p.
135-138
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは、ハイパーメディア作品協同制作システム「そうと」を利用した調査・まとめ型授業を実践している。特に、「質問-回答機能」(作品中に質問カードや回答カードを貼り付ける機能)の利用をとおして、孤立的作業になりがちな作品制作の過程に他の学習者の声を反映させようと試みている。「質問-回答機能」は、学習者らを、具体的な名前を持った個人と個人の立場で向かい合わせるものである。観察の結果、この機能が、学習者の私語的対話と作品とを結びつける役割を果たしていることが示された。
抄録全体を表示
-
竹中 真希子, 稲垣 成哲, 大島 純, 大島 律子, 村山 功, 中山 迅, 山口 悦司, 長戸 基, 山本 智一
原稿種別: 本文
p.
139-142
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
CSCLシステムである Web Knowledge Fomm^【○!R】を小学校の理科授業に導入し, 学習者の協調的な知識構築を目指した学習環境のデザイン実験を行った。本研究では, そのデザイン実験の概要を報告するとともに, 学習者たちが Web Knowledge Fomm^【○!R】上にデータベース化した学習履歴の分析から, CSCLシステムを用いた授業デザインが, どのように学習を支援したのかについて検討する。
抄録全体を表示
-
中村 重太
原稿種別: 本文
p.
143-144
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
ガーナ共和国では、1996年から10年間計画の「基礎教育の義務化・無料化プログラム」を実施中であり、その具体化の一つとして、理数科教員教育プログラムの強化に関わる協力の要請が日本政府になされ、これを受けて国際協力事業団では2000年3月から5年間のプロジェクト協力を実施してきている。このプロジェクトは、文部科学省による国際協力事業団を通じた従来の協力とは違った組織化・制度化が取り組まれてきており、この試みの成果が注目されている。本課題研究では、このプロジェクトの概要を紹介し、既に実施した平成12年度の研修の状況とそこでの問題点を明らかにし、今後の海外教育協力事業に対しての課題をあげる。
抄録全体を表示
-
黒田 則博
原稿種別: 本文
p.
145-148
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本発表では、標記プロジェクトに実践的・開発的に参加している経験を基に、我が国において緒についたばかりのソフト面での国際教育協力のあり方について、大学(特に国立大学)教官の役割に焦点を当てて、その実情と課題及び展望を明らかにする。
抄録全体を表示
-
飯田 慎司
原稿種別: 本文
p.
149-152
発行日: 2001/07/29
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
コンソーシアム体制の下で, ガーナ国理数科教員教育セミナーの国別特設研修が本格的に開始された。まず, 平成12年度の本研修の概要を (1) 受け入れ体制の整備 (2) 研修の実際に分けて報告する。次に, この研修に対する評価について, (1) 受講生からの評価 (2) プロジェクトへの貢献 (3) コンソーシアム体制のメリットに分けて述べる。最後に, 本研修に対する今後の改善点をまとめる。
抄録全体を表示