抄録
博物館での学習を学校教育の一環として運営するために必要とされるプロジェクト・マネジメントを検討した。ここでは、1999年10月に神戸市内の公立中学校が神戸市立青少年科学館 (以下、科学館とする) などの博物館を利用した学習を実施した時の手法と、1996年に米国PMI (Project Management Institute) が提唱したPMBOK (the Project Management Body of Knowledge) の手法とを比較・検討した。その結果、学校現場で新たなプロジェクトを検討する際に、このPMBOKの手法を取り入れることは有意義ではあるが、個々のマネジメントを検討すると、学校現場にはなじみにくいマネジメントがあり、今後の継続的な研究が必要であった。