抄録
高等学校を取り巻く社会環境の変化と指導要領の改訂により, 生徒の興味関心や進路希望を踏まえ, 学校設定科目として選択科目を開講するなど教育ニーズの掘り起こしが迫られ, 授業内容の妥当性や学習成果に対する説明責任は現場の教師に求められよう。教師自身が授業内容と学習成果に責任を持つための客観的資料や自己評価の枠組みが検討される必要がある。これらの課題に関連した論文で, 教員が著者に含まれるいくつかのものを対象に, 研究対象, 研究目的と教育現場の課題との関連性, 教育実践者や実践の位置づけ, 実践の場の記述の単位と方法, 引用率など具体的に利用可能性を検討し, 本課題研究の資料とする。