文部科学省(科学技術・学術政策局基盤政策課)が平成15年度にSPP事業(Science Partnership Program)の一環として行った「子どもの科学技術・理科に対する関心を高める家庭環境の実現のための保護者に対する科学教室等の取組のあり方についての調査研究」について報告する。検討委員会とその下の3つのワーキンググループを組織しそれぞれの地域に即して科学館を拠点にした実践を試行したほか、全国のいくつかの科学館や保護者に対するインタビュー調査などを行った。その結果、本調査研究で仮定した、親子のコミュニケーションを保障し、現象を語る喜びが得られる状況を設定することは、家庭環境において科学技術離れを食い止めようとする本プロジェクトの趣旨に概ね沿うことが明らかになった。