教育効果の向上のために視聴覚メディアや情報機器、コンピュータなどの使用は通常となった。経済的、時間・空間的リスクを回避できるバーチャル・リアリティ技術は、教育にも多様な応用をされ学習の効率を上げている。我々は以前、自然科学理解の教育手法研究の一環としてメディア教育開発センターで開発されたVRシステム(TEELeX)を利用し、現実には体感が困難である月面ウォーク・スルー・システムの制作を行った。そこで本研究では、太陽系惑星のデータや月表面の岩石情報等のデータベースを上記システムに埋め込み、学習者の必要に応じて適宜読み出す機能をマップ提示機能や情報提示機能として付加し、体感型教材としての検討を試みた。