日本国内では,高校生を対象とした科学研究の指導法や支援体制はほとんど確立をしていない。本研究は,アメリカ等の高校生のScience Projects に対するメンターを中心とした支援の状況を調査分析し,比較検討をおこなうことを目的としている。筆者らは,本年5月に開催された国際学生科学技術コンテスト(ISEF)において,参加生徒に対する現地での聞き取り調査をおこなった。その結果,約60%の高校生が科学研究と論文発表の過程でメンターの助力を得ていること,またメンターが彼らに対して,研究の各段階で多様な支援をしていることが明らかとなった。