抄録
これまでの環境教育実践の中で「意識」「行動」が問われてきた。しかし、その間の溝を埋めることが、これからの環境教育研究の中では必要となっていくであろう。環境省による調査(平成14年度5月)によると、多くの人が環境問題に対する意識を持っているにもかかわらず、その意識が行動には直接反映されていないことが分かる。特に、個人が直接効果を実感できない行動に当てはまるようである。(15年度版環境白書より)本研究は、これまでの意識や行動を問う環境教育の流れの中に、「理解」の要素を組み込むため、システムアプローチを提案するものである。