抄録
SSH事業における理科カリキュラム開発においては,これまでその実践事例が多く公開され,相互に有益な情報を得ることが可能となってきた.しかしながら,その成果については,各校とも十分に評価されてきたとは言えない.そこで本研究では,1つには短期的な授業の評価として,「遺伝子組換えプログラム」を受講した生徒の成果を提示し,2つには長期的な視点から,一連の教育課程を経た生徒の評価方法について提案することを目的とした.前者については,主に知識・理解面と情意面の評価を行ったが,全般的に高い伸び率が得られた.後者については,理科や学習・学校に対する生徒の態度と関心を調査し,SSH事業の開始時点での生徒の現状を示した.これらの結果を受け,今後カリキュラム開発を行っていく上での課題を提示した.