抄録
松山南高等学校では、平成14年度にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されてから3年間、理数科と科学系部活動を中心に新しい理数系教育の研究に取り組んできた。その内容は、理数科のカリキュラム開発を目的とした学校設定科目の導入、体験研修を重視した特別活動への取組、地元の愛媛大学を中心とした高大連携の推進、理数科課題研究や科学系部活動の活性化などであった。結果として生徒のモチベーションの向上につながり、多数の課題研究が各種科学系コンテストに入賞し、廃部寸前だった科学系部活動も再生した。進路意識も高くなり、将来の研究者志望が大幅に増加した。目標の早期決定が励みとなり、AO入試・推薦入試を中心に多数の国公立大学への合格を果たした。また、愛媛大学が博士課程までの一貫教育を目的とした新しいAO入試であるスーパーサイエンス特別コース(SSC)を導入するなど、高大連携から高大接続につながる成果もあがった。国際的な科学の舞台で活躍する生徒も育っている。平成17年度からは、5か年計画の新規SSHに再指定され、新たな取組を始めたところである。ここでは、この3年間の取組と成果について報告する。