抄録
中国では,教育改革と連動して,2000年11月に発布された「小・中・高等学校情報技術課程指導要領」によって,2001年9月から高等学校で普通教科「情報技術科」が必修となっている。筆者は,中国高等学校の情報教育における改革の方向を検討するために,日本の高等学校の情報教育と比較して考察している。本稿では,中国と日本における高等学校の情報教育について,学習指導要領を手がかりに比較して検討した。その結果,中日の情報教育の相違点として,中国ではプログラミングの知識と技能を重視していることが明らかとなった。