抄録
大学の教育をどのように改善していくかについては,各大学の大きな課題となっている。学生による授業評価を実施する大学数は年々増加しているが,それが教育の改善の進捗状況を示すものであるとは言い難い。何故ならば,それがどのように教育改善に結びつい.ているかというフィードバッグの様子を示す報告が非常に少ないからである。本研究においては,大学全体で行う授業評価の他にECカード(Evaluation and Communication Card)を使用しての授業改善を試みてきた。今回はそれらに加えて,学生自身の学習履歴がわかるポートフォリオ用紙を利用すれば授業内容の一層の定着化が期待できるのではないかと考え,それを実践した。その結果,多くの受講生はその効果を肯定したが,当初の意図の達成のためには一層の工夫が必要であることがわかった。