抄録
「微分方程式」の学習における学生の「関心・意欲・態度」を高めるために,自然現象や身近な現象を取り入れた授業を実施した.授業は,次に記述する3段階の方法で行った.最初に数学の内容のみの授業を行い,次に,教科書等で扱っている「お湯の冷却」や「放射性元素の減衰」といった応用問題を解き,最後に,ハンドヘルド・テクノロジーを扱った「お湯の冷却」の実験・観察型の問題解決を行った.この3段階の過程において,学生の微分方程式に関する「関心・意欲・態度」がどのように変容するのかをARCSモデルに基づいて調査した.