抄録
経常的来館者減への対策を目的として、学校利用を促進する方策を探るべく実施した訪問調査およびアンケート調査の結果について報告する。学校利用の阻害要因として最も目立っているのは交通アクセスの問題であり、徒歩圏を外れる程度の近在の学校にとっても大きな問題になっていることが判った。博物館の教育効果は広く期待されているものの、具体的な利用可能内容についての情報伝達には改良の余地がある。来館時に使用するワークシートは学校側が自作することが多く,むしろ事前学習資料が求められている。資料貸出利用については、知名度の問題と利用時期重複の問題とがある。