教科「情報」の授業は,履修もれ事件で指摘されて,実施していない高校も発覚したが,多くの学校ではいろいろな問題を抱えながら,各学校が工夫し,その授業の成果を上げている.筆者はICTE茨城のメンバーとして,2002年から高校,大学の教員,企業人が集まり,「Give and Take」を原則としてお互いの経験を活かしながら教科「情報」に関する授業検討会,研修会を続けてきた.その活動を元に,日本科学教育学会第30回年会で「こんなのどうですか,情報の授業-教科「情報」の授業の実態と今後の課題」と題し,自主課題研究発表を企画した.その結果,1つの方向として「情報」の指導を課題研究や卒業研究,プロジェクト学習の中で実際に活かす教育が行われ,その際「統計」の基礎的な知識と技能が必要であり,「情報」の中で教えることで効果を挙げていることが報告された.
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