抄録
世界の学力観は急速な変化を遂げている。OECDのDeSeCoプロジェクトの成果やPISAの調査は、従来の学力観を元にしながらも、実社会の文脈で対応できる新たな力の必要性を示している。平成16年度より、高等学校にも「関心・意欲・態度」「思考・判断」「知識・理解」「技能・表現」の4観点の評価が導入され、初等中等教育全体に規準が適用されるようになった。しかし、この古典的とも言える収斂された評価規準は、果たしてそれらの変化に対応できるのだろうか。今日本の科学教育は、21世紀の教育理念と求められる力、そして新たな観点からの評価の設計が求められているのである。