日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1G2-A4
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発表
1G2-A4 大学院におけるサイエンス・ライティング教育の実践(2) : 理系大学院生の広報能力を鍛えるサイエンス・ライティング教育(科学教育の現代的課題(1),一般研究発表,転換期の科学教育:これからの科学的リテラシー)
難波 美帆田中 徹
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抄録

研究機関・大学の広報が作成する研究に関する広報資料(プレスリリース)は難解なものが多く、マスメディアの記者は正確な記事を書くのに苦慮するか、もしくは取りあげない。他方、2005年度から北海道大学を初めとする全国3大学で、科学技術コミュニケーターの修士課程相当の教育が始まっており、これらの課程を修了した大学院生や社会人には、研究機関・大学の広報担当者としての活躍が期待されている。北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(以下、CoSTEP)では、2008年度、広報力を高めることを主眼においた新コースを開講した。このコースでは、主な受講生を理系大学院生とし、科学技術について人材の養成を試みている。プレスリリースを基にしたニュース記事を書かせることで、受講生によいプレスリリース・よいパブリックリレーションズとはどういうものかを理解させ、一般の人に専門的な研究を伝えるために必要なサイエンス・ライティング能力を短期間に向上させる授業を作る。

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© 2008 日本科学教育学会
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