日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 3G1-D5
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発表
3G1-D5 小学校理科「魚の解剖」とその教育的意義の分析 : 科学概念形成と生命観育成をめざして(教育実践・科学授業開発(3),一般研究発表,転換期の科学教育:これからの科学的リテラシー)
岩間 淳子鳩貝 太郎松原 静郎山岸 諒子下條 隆嗣
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抄録
平成10年改訂の教科書では,第6学年「人や動物のからだ」で,6社中3社,そのうち2社は「資料」として「魚の解剖」を扱っている.本研究では,実際に「魚の解剖」の授業を行うことにより,児童の解剖に対する考え方,体験を通して得られた科学概念,生命観などを調査・分析した.「魚の解剖」の授業後のアンケートでは76名中,74名が「やってよかった」と答え,その理由,及び気付いたことの記述に「生命観」「体験的学習」「科学概念」「生物多様性」に関するものが多く見られた.「魚の解剖」の実施に当たっては,多くの課題が残されているが,「人及び他の動物の体のつくりと働きについての考えをもつようにする」,また体のつくりの精巧さに気付き,「命の尊さ」を実感するためにも,「体験的学習」としての解剖実習は有意義であると考える.
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© 2008 日本科学教育学会
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