抄録
本研究は、「主体的に学び理科を好きになる子どもを育成する教育システムの開発研究」の一環として常葉学園大学で教員養成と現職教師教育を統合し、体系的な教師教育を「環境地学」という講義の中で行う努力を試みた。これまでの「環境地学」は、どちらかというと地球の環境を地球科学の様々な学問分野が解き明かしてきた科学的な事実をその関係性を十分つなげる努力をせず、さまざまな知見の解釈に止まっていた場合が多い。これをシステムという統一した概念で結びつける努力をしながら、様々な環境問題の解決のために、地球科学や他の学問を統合して挑戦することが大切であるという立場を一貫してとった。いわゆるビックアイデアを繰り返し、考えながら、一方でe-learningも導入し、学生の理解の深まりを5ヶ月間追い続け、どのように理解が深まるかを、質的に追求した。その結果、地球システム概念を捉えることは時間がかかるが、5ヶ月の中で、次第に概念が深まっていったことが立証できた。