抄録
お茶の水女子大学と東京都北区環境課が連携した北区環境大学の4つのコースのひとつ「食料危機」コース(全5回第4回目)では,日本の食料問題の現状を座学だけでなく、簡単な調理体験から学ぶカリキュラムを作成・実施した。当コースでは,自給率の低い大豆を取り上げ、豆乳作りや大豆の自給率クイズを併用することで,受講者が食料問題を実感できることを目指した。その結果,クイズの正解率は29.6%であり,アンケート調査では,佐藤の実施した内容が,前の3回の講義を「振り返り」,最終回への「アプローチ」として役立ち,受講者に高い評価を得ることができた.このことから4回の講義+1回の実習という本コースの授業構成の工夫が受講者の「満足度」,「理解度」の上昇に寄与したと示唆された.