本研究は,2010年度より,東京理科大学グリーン&セーフティ研究センターで川村研究室が行っている研究である。水曜日は研究ゼミとして,著者がゼミ生に木曜日以降の学習内容について講義を行い,木・金・月・火曜日は,「理科大好き実験教室」という名称で,ゼミ生が,市民に実験でつづる物理授業を行っている。2010年度は力学から熱力学・波動についてのサイエンス・コミュニケーション活動を行った。2011年度からは,学習者が自らの考えでものづくりをし,その過程および結果からさらに深くものごとを観察し,たのしみながら自然に考える力が身につくような方法に変更した。この活動を通して,学生はチームワークがよくなり,次々と授業の単元にあわせた新しい演示用実験機や学習者がひとりでできる手元実験を考え出せるようになった。