抄録
ポインター方式分子模型教材を改良して新たに組立・解体が自由になったディンプル・ソケット方式を開発した。また,中学理科教育現場での活用法を実践研究した。その過程で,遺伝子のような複雑な分子模型を用いる学習では,短い時間で組立てられるように簡易型DNA分子模型を開発し教材化した。今回,ソケット・ディンプル方式分子模型教材による光合成の仕組みの学習では,生徒の粒子概念の醸成が図られた。他方,簡易型DNAモデルを活用した授業では,最先端科学であるDNAの複製や遺伝の仕組みへの理解増進に向け実践研究中である。