抄録
フィンランドは,OECD(経済協力開発機構)が実施したPISA(学力到達度調査)で好成績を続け,教育先進国として,世界各国から注目を集め,多くの調査団が訪れている。教育の特徴は,「教育機会の平等性」,「教員の資質の高さ」,「学校と教員の裁量権の保障」というところにあると考えられている。本研究は,独立行政法人教員研修センター主催の平成23年度教育課題研修指導者海外派遣プログラムによる調査結果を踏まえ,フィンランドにおける理数教育の現状の一端を紹介し,実際に見聞きした情報から光と影の部分に言及し,日本の理数教育について考える端緒を示すものである。