抄録
東日本大震災を受けて放射線はこれまでになく身近になり、その理解は重要となっている。現代的科学リテラシーの構成要素と言える。本研究は、子どもたちの学習に即した、放射線に間接的に関係する内容をもっと低学年に散りばめて放射線理解への素地をつくり、子どもたちが自分で考え判断できる「能力」を養うカリキュラムを開発することを究極の目的としている。本発表では、中学生(1〜3年、32名)を対象に行った、自ら放射線量率を測定する活動について報告する。子どもたちは興味深く活動を行ったが、震災以後、未来を担う彼らに適切な情報が提供されていないことが明らかになった。放射線教育のカリキュラム開発が待たれる。